Vanity of Vanities
「ごめんなさい…」
何も無き洞窟の中、一人の少女は言う。
「リット…貴方を救えなかった私をどうか…」
その少女の下には大きな魔方陣が光り、少女を包んでいた。
「ゼヴィア、私の願いを聞き入れて。
もう、あの力は出てはならぬのです。
貴方だけが、頼りです…。」
少女は暗闇の中に語りかける。
「いつか、この時が来たら、私は戻ってきても、また救えない…
ゼヴィア…お願い」
少女の頬から涙が零れた瞬間、少女は光に包まれ消えた。
これから始まる、世界の未来を変える物語の始まりであった。