もう、あのときが何年も前という過去なんだと感じる。
7年前に自分が神羅にいたことが、懐かしいのと共に、いろんな喪失感を思い出す。
「ザックス」
戻ってきてはくれないことはわかっている。
目を閉じればいつも、、と私を呼んで手を振ってくれる。
友としてとても大事な人だった。
心に潜めた好きな人としても。
「いろんなことがあったね」
ばかなことをして、アンジールに怒られた事があった。
それが私たち2人は、兄のようでとてもかっこいいね、って話してたね。
そういえば、クラウドを紹介してくれたとき、故郷の貧しさ対決したっけ。
「いつまで私は、忘れられないのだろうか」
最終決戦前。
みんなそれぞれの故郷へ帰っている。
家族と別れる者
仲間と別れる者
決戦に来ない者
私には、何もない。
帰る場所はいつも、ザックスがいる神羅だったから。
アンジールがいる、家族のような暖かい場所だった。
だから、忘れられない。
______クラウド
別れる前、クラウドから全てのことを聞いた。
ザックスとの出会い、別れ、そして今。
クラウドの、過去、ザックスの死の裏の話は、知って初めて泣いた。
どうして、助けてあげられなかったのだろうか。
私は、何もしてあげられなかった。
ザックスが好きだったのに。
一番彼が生きて、生きて幸せにならなければならなかったのに…
「っ!」
そう呼んで、にっと笑う彼が脳裏に浮かぶ。
それがとても懐かしく、そのときにかえりたいと願う。
これほど辛く悲しく思うのは あなたも切に希っているからです
大好きだったよ
願わない恋だったとしても。